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食品工場 きついよ
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ギター好き。宅建士。2級FP。工場長。
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優しい人たちと仲良くなりたい。

上司がケチすぎて笑っちゃった話5選

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こんにちは!食品工場(@bla9factory)です!

ケチな上司ってどこの会社にも一人はいますよね。

中小企業の社員でしかも工場ともなると

基本みーんな金がない。

金が無いからこそ先輩や上司には金が無いような姿を見せてほしくなんです。若手は。

それが自分の数年後かと思うと、とても虚しくなります。

「課長になっても金が無いのか…」

ああはなりたくない。

この会社にいたら課長になっても金ないのか……

そうやって、そうやって

少しずつ、少しずつ夢が消え、現実を知り、食品工場を去っていく若手達。

これで先輩や上司の性格まで悪かったら尚更。

今回はそんな日本代表レベルにドケチで性格の悪い上司のお話です。

さあ始めましょう!

上司がドケチすぎて笑っちゃった5選

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目次

部下に大盤振る舞いしたもの

世の中がコロナに包まれる何年も前、我が食品工場にも景気が良いときがありました。

景気が良くて忙しいのですが給料やボーナス額は当然上がらずに残業と休日出勤だけはしっかりと増えていました。

食品工場従業員は金はほしいけど忙しいことと自分の時間が取られるのがとても嫌だと思う人種なので

休日出勤で給料が増えても休みが減っているので、不満のほうが大きくなっていきます。

相変わらず経営者は他人事で休み返上で働いている従業員に労いの言葉もなく当然気の利いた差し入れなんかも皆無でした。

忙しすぎて経営者たちにも不満が募っていく中、

当時の工場長はかなり怒り浸透のようで

「あんな社長達だからみんなストレス溜まっちゃうんだよ!」と珍しく

工場側の意見を代弁しているかのように不満を言っていた。

「もう、俺がみんなにジュースをご馳走するよ!」

「コンビニ行くよ!」

「あ、はい!」

車でコンビニに向かう途中でパートが何飲むかな?とか二人で考えながら

「ババアばっかりだからお茶とかか?」

「男どもはジュース適当に買っておこう」となった。

今回の休日出勤の出勤者数は20人。

お茶とジュースを20本買うことになった

コンビニに着くとすぐにジュースの棚にむかう。

工場長が何やら考えだした。

俺はビビッときて、すぐに工場長が考えていることがわかった。

多分こう思っている。

…コンビニのジュースとかお茶ってこんなに高いの!?

ここまで来てためらい始める姿が醜い。

工場長はお茶やジュースを全くかごに入れようとしない。

少ししてパックのジュースを見に行く。

小さいパックのお茶やジュースは80円だった。 

当然工場長はすぐに手に取った。

「これじゃ小さいよね…」

迷った末に棚に戻してペットボトル売り場に戻る。

鉛が付いたように動きが遅くなった手でジュースを手に取る。

「1本で160円か……買うか?」

独り言が聴こえてくる。工場長はここまで来て迷っている。

もう情けなくなって俺も金を出すことにした。

「俺も一応役職もらってるんでお金出しますよ。」

「あ、う、うん」

あっさり受け入れてしまう工場長。情けなくて泣きたくなる。

なんでこんなにダサいんだよ!この人は。

「じゃあ半分ずつ出そうか?」急に機嫌が良くなる。

「わかりました、そうしましょう。」

半分俺が出すことになったからもう、なんでもいいからジュースを選ぼうと思って

棚に手を伸ばすと、

「ちょっとまって!」

工場長が俺の手を制した。

制した手でそのまま棚にあるペットボトルを手に取った。

「これで良くない?」

それは    だった。

「え?水?」

「うん。値段見てみなよ」

100円

水は100円だった。お茶やジュースのペットボトルは160円だから60円安い。

でもここってケチるとこじゃないだろ!

工場で働いている部下たちがもらって嬉しくなるものを選ぶのが一番なんじゃないか?

俺は水を配るために金を出したくない。

もう俺が半分金出すんだからケチらなくていいだろ……

けどこの人は自分の意見と少しでも違うとイライラしだすから黙っとく。

結局水を20本買ってコンビニを後にした。

消費税を含めると2,000円を少し超えた。

「1,000円でいいよ」ニコッ

俺は割り勘でも多めに払う太っ腹な男だとも言わんばかりの笑顔。

素晴らしい考えの持ち主だと思った。

「ありがとうございます」

こんなに心の入っていないありがとうございますを言ったのは産まれて初めてだった。

工場長に心無しありがとうございますのバージンを奪われ、俺は1,000円を差し出した。

昼休み、工場の作業員が休憩室に入って数分後、工場長と俺は水を配り始めた。

「どうぞ〜、飲んでくださ〜い、差し入れでーす。」

女性パートの喜ぶ声を聞こえてくる。

「お茶?ジュース?わ~い!」

が、すぐにペットボトルを受け取った人たちの複雑な表情が薄っすら伝わってくる

「水!?」「なぜに水?」「水って!」

みんなのがっかりする顔を見るのが辛かった。

社員やパートは会社からの支給だと思っていているから工場長の前で水を貰いながら不満を言っている。

「お花にお水あげてきます。」

「どこまでケチなんだ、この会社は」

「水代くれよ、自分で20円出してコーヒー買ってくるよ」

俺はこのとき差し入れが誰からもらったものかを聞いて来る人がいないことを神に祈っていた。

この状況でみんなの前で水は工場長が買ってきたものだと知ったらどれだけ地獄の空間になるだろうか。

無事全員に水を配り終わりホッとして、部屋を後にしようとしたタイミングで女性パートに呼び止められた

神への祈りは通じなかったようだ。

「あの〜、差し入れはどなたからですか?」

嘘は言えない。

「工場長からです。」

「え!?」

ドアの外にいる工場長が振り返る。

その目は明らかにつり上がっていた。

「あ、ごちそうさまです!」

数秒前に1番不満を言っていたパートがたちまち小さくなった。

工場長はパートを無視してきびすを返して部屋を去った。

俺は後を追った。

工場長はかなり怒っていた。

「会社から何もないからさ、せっかく俺が買ってやったのに、何だよあれ!」

「みんな不満ばっかり言って!」

「そうですね、水でも貰えれば嬉しいですけどね。」

社歴も数年で上に媚びるのも上手くなったなと自分が虚しくなった。

「な?普通嬉しいよね?」

「俺はもうあいつらに何もあげないから!」

是非ともその言葉を忘れないでほしい。

ケチるならあげないほうがいい。

受け取る側はリアクションに困る。

絶対に忘れないで下さい工場長!

と強く思った休日出勤だった。

飲み会でも大盤振る舞い

恒例となっている工場のメンズだけの飲み会が開催されることとなった。

お花見の季節、4月頃には世の中の盛り上がりと同調して飲み会が開催される。

場所はいつもと同じ。

会社の休暇室だ。

今回飲み会を開催するにあたり工場長が社長の所へ行き、

「男少人数であまり金もかからないと思います。少しでも会社からお金だしていただくことは可能でしょうか?」

「人数が少ないから逆に駄目ですよ、お金はだせません。不公平になってしまうから。」

また工場長の怒りはMAXになった。

「じゃあ俺が酒代くらい参加者全員の出してやるよ!」

また始まった……

懲りてないよこの人、水事件を。

どうせまたケチるんだろ!頭をよぎる。

とにかく一番安いアルコール買うんだろ。

せめて人間が飲める、お酒というアルコールにして下さい。

またまた買い出しは工場長と俺の二人で行くことになった。

また俺も金出すんだろなぁ〜、あ~あ

こっちはあんたより全然給料やっすいのに!

酒の買い出しは飲み会当日に行った。つまみは準備済み。

何故かまたコンビニに来た。

ケチるなら安い酒屋に行けばいいのに。

すぐに酒のコーナーへ。

流石にメンズの飲み会で一人酒1本で終わるわけないから、この人何本買うつもりだろーかと興味が湧いてきた。

「何本飲む?」

「俺もいいんですか?」

「うん。いいよ飲みたいだけ。」

嘘こけよ、俺ビールロング缶4本はいくよ。

絶対そんな出す気無いだろ?ジュースケチったやつが。

「最近はあんまり飲まないんで1本で。」

「そんな少なくていいの?いつも凄いのむじゃん」

「今日はなんか飲めそうもないので、」

俺は社畜だ。

「そうなんだぁ、じゃあいいか」

「他の奴らは何本?」

自分で決めろよ!なんで俺に聞くんだよ!?

でも答えてやる、それが社畜の生きる道。

「そんな飲まなそうだし、多くても2本でいいんじゃないですか?」

ホントはそんなわけない。ガンガン飲むよみんな。

久々の飲み会で飲む気過満々だし。

でもあんたはそんな回答を望んでいないでしょ。

あんまり買いたくないんでしょ?ケチなんだから。

「なんだあんまし飲むやついないか、」

「じゃあ、一本でいいか!?」

「一本はちょっと…」一本押しばかりじゃ気遣いがバレバレだから1本を渋るフリ

「2本は飲むか!?」

もっともっと全然飲むよ、いつもあんたの目の前で10本飲んでるやつもいるだろ!

「2本はいくかもしれないですね。」

「でもさ、あいつはいつも1本しか飲まないよね?」

ああ、そうだよどうでもいいだろ5本だって10本だって変わんないよバカ

「そうですね、じゃあ、あいつの分ひいて、、、」

ようやくレジまで来た。

最終的には8人参加の飲み会で11本の酒を買った。

いつもなら25本買う。それでも足りてない。

酒をもってみんなの待つ会社休憩室に向かった。

「おまたせ〜」

おつかれさまでーす。と後輩たちが酒を冷蔵庫にしまってくれた。

バカ正直者の田辺が言う。

「あとはまだ車ですか?」

「え?」工場長が聞き直す。

「酒です。酒、いつもより全然少ないから……」

「少ない?これで全部だよ。」

「全然足りなくないっすか?」

田辺、もう辞めてくれ…お前も工場長の財布事情はわかってるだろう?

「とりあえず飲み会始めて足りなくなったら買いに行こうか?な田辺?」

「大丈夫っす。これじゃシラケちゃうからもう買ってきますよ」

工場長は珍しく悲しい顔をしていた。

そしてみんなが気が付かないタイミングで帰ってしまった。

田辺が帰ってくる頃にはみな2本目に入っていて、開始早々酒が足りなくなっていた。

そんなことは始めからわかっていたよ。でもみんなには言っといた

「この酒は工場長からだから休み明けにお礼を言っておきなさい。」と

田辺がやっちゃった顔してみんなに頭を下げた。

doda

引越しを手伝った報酬

工場長が離婚して4LDKを引っ越すことになりました。

当然お声がかかります。

二言返事で「はい、行きます。」

引越し作業の手伝いです。

俺は従順なる社畜だ。出世のためにプライベートも上司に捧げる

早朝から引っこし作業を始めたいとのことで工場長の家へ車を走らせる。

衣類やら食器なんかはすでに作業が終わっていて、あとはどデカいタンス、食器棚、ベッド。

これらを運ぶためにいつも会社で買っている砂糖の業者が2トントラックを出してくれていた。

本来なら会社の関係を私用で使うのはNGだ。

今の社長は個人の利益のために会社に借りをつくるなと言っている。

この考えには同意できる。

工場長は私利私欲に使えるものはフル活用する。

反面教師としては超優秀だと思う。

引越し作業は思ったより時間がかかった。

搬出するものが大きすぎてなかなか階段を降ろせなかったり、

分解に時間がかかったりで、7時から始めた作業はすでに昼を回っていた。

腹減った……

ようやく家から家具を出すことができて3人で一服していた。

「昼はもう少しやっちゃってからにしよう」

次は家具を売りに行くらしい。

どこまでつきあわせる気なんだよ(泣)

トラックを引き連れ買い取り業者へ。

店から工場長と業者が出てきて家具の査定が始まった。

元嫁の嫁入り道具のタンス1,000円。残りのベッド、食器棚は0円。

無料引き取りも不可。

工場長らしくて笑えた。

工場長はイライラしていた。

小銭大好きなこの人は2万3万くらいにはなると予想していたから、大きく外していた。

工場長らしい。

砂糖業者の担当さんはいつも、超良い人でこの日も

「工場長、家具うちの会社で捨てちゃいますよ」

と言ってくれた。

満面の笑みを浮かべる馬鹿野郎工場長。

「申し訳ないね。」ニコッ

これでようやく作業は終了した。

すでに15時を回っていた。

とにかく腹が減った。引越しといえばお礼の焼き肉は定番だ。

いつもなら少しの時間でも同じ空間にいたくないから早く帰りたいのだけど、この日は腹が減りすぎてとにかく飯を食いたかった。

「最後にさ、書類出したいから市役所行っていい?」

まじぶっ殺すぞジジィ!!

まだ飯いかないのか、おぉ!?

じゃあもう飯はもういいから帰らせてくれ!

「あ、はい。全然大丈夫ですよ。」

社畜の鑑、俺。

そこから市役所へ行き、ようやくこの人との1日が終わる。

16:00を回っていた。

「飯何がいい?」

「何でもいいですよ。」

焼肉に決まってんだろ!

「もう16:00だからサクッと食べちゃお!」

そう言って車は店の駐車場に入って行った。

すき家

安い!!

肉は肉でも牛は牛でも……

俺は朝7時から16時まで飯も食わずに働いた……すき家か、

それでもすき家は悪くないし、超絶腹減ってたからいつにも増してクソ旨かった。

それにしてもケチだ。

あらためてケチのクズだこの工場長。早く逆転してやるよ!誓った。

これをすき家の誓いとして記憶している。

(この日から約5年後俺は工場長になり、こいつは辞めていった。因みに年の差は12)

すき家の後、目の前にあったコンビニでコーヒーを飲んで(割り勘)、

「じゃあ、帰るか」となった。

2%だけ期待していた。すき家で終わるならせめてお礼の報酬あるかもしれない、と。

ケチ野郎だから3,000円くらいでもいいかと。

だって部下1日私用で使ってすき家だけって流石に、ねぇ。

「じゃあ、また月曜ね。ありがとね。おつかれ〜(^^)」

工場長は帰って行った。期待は泡と消えた。

こんな人が工場長になれるんなら俺簡単になれるじゃん。

工場長への嫌悪感が増し、出世への自信も増した一日だった。

部下の500円すら欲しがる男

いらない自転車があれば会社で引き取って処分してくれる、と言う日があった。

状態が良ければ買い取りという形で多少のお金がもらえるかもしれないとのことだった。

ちょうどその時、捨てたい自転車があったから会社に持っていくことにした。

会社に預けて、お金が発生すれば後日支払われるということだった。

自転車を預けて数ヶ月、自転車について会社から何も連絡がなかったから査定は0円だったんだなと思った。

あるとき自転車ひきとりの窓口になっていた営業部の人に声をかけられた。

「このまえの自転車のお金受け取った?

500円。少ないけど廃棄料金取られないで金貰えてお得だったろ?」

「500円?ですか?」

「あれぇ?貰ってない?工場長に預けたんだよ、渡しといてって。」

まただよ、絶対パクったよ、俺の500円。

部下の500円を横領する工場長。

狂気の沙汰。

一応忘れてるかもしれないし聞いてみる事にした。

デスクは近いのですぐに顔を合わせる。

「あの〜、この前の自転車を会社で処分してもらったことなんですけど、」

「どしたの?」

顔をこちらには向けずにパソコンをいじりながら会話が続く。

「俺500円貰いましたっけ?」

「渡したじゃん。」

絶対ウソ。絶対貰ってない。

「そうでしたっけ?」

「あの客のクレーム処理進んでる?」

仕事の話でぶった斬ってきやがった。毎度毎度きたねぇなあ。

気まずくさせてくパターンだ、うんざりする。

「さっきクレーム詳細届いたんで、進めてるとこです。」

「じゃあ、フラフラしてないで早くやっちゃってよ。」

立場を利用したうまい逃げ方だ。

けど絶対に部下に、俺に嫌われるけど。

「あ、はい分かりました。」

俺は500円パクられてしかもちょっと意地悪なことまで言われた。

俺はその500円のことお前が去るまで忘れたこと無かったよ。

歌に自信があるけど超ヘタ工場長

工場長は歌が超下手だった。

でも自分では凄く上手いと思いこんでいて、

常に誰かに聴かせたくてしょうがない感じだった。

食品工場長ジャイアンリサイタルは定期的に開催されていて、被害者は年々増加の一途をたどっていた。

その中でも一番の被害者は俺だろう。

基本はカラオケ1時間、一人で歌って終わり。

工場長の嫁が鬼なので仕事終わりは1時間以上は時間を割くことが出来ないでいた。

まあ一時間なら苦痛の中、耐えることは出来るんだけど

半年に一回くらいで妻子が実家に帰るタイミングがあった。

俺にとっては地獄でしかなかった。

そんな日は3時間もヘッタクソなやつが自分に酔いしれているのを見て聞かなきゃいけないんだ。

たまにアユも歌うしaikoも歌う。

「どう?俺声出ちゃうんだよね〜女の歌も」

「声高いですよね」

社畜発言をして機嫌をとってしまう自分も嫌になる。下手過ぎる!

「あー出会った〜♪」〜浜崎あゆみ  Dearest〜

「出てる?キー?」

1オクターブ低いんだよ!

練習もしてねぇオッサンがアユの全盛期のキーで声が出るわけねーのわかんねーのかよ?

でも、

「キーとかよくわかんないですけど、歌えてますよねぇ」

あ~なんて俺は社畜なんだぁ〜

「下手くそ!」と大声で言ってやりたい。

しかも

店員がジュース持ってきても歌を中断しない。

尾崎のI love youを熱唱しているときに女性店員が入ってきたときがあった。

こっちは男二人。中年。額も脇も汗をたぎらせながら工場長が熱唱する

「きしーむベーットのうえーで〜♪」

やめて~!!

死にたいー!

今でもふとした瞬間にきたねぇ声の「きしーむベーットの〜」と頭の中で流れることがある。

呪いは未だに解けていない。

そんな工場長はもういない。

カラオケは、毎回キッチリ割り勘だった。      

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