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食品工場 きついよ
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愛妻、二児の父。番犬。
ギター好き。宅建士。2級FP。工場長。
仕事の記事、おふざけ多め。
優しい人たちと仲良くなりたい。

熟年の社内恋愛話を聞かされてキモかった話。

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こんにちは!食品工場(@bla9factory)です

今回は上司から恋愛話を聞かされてキモかったというお話です。

これも過去に私が実際に経験したノンフィクションとなっております。

ゲス野郎集うゲス恋愛。

それでは食品工場40代の熟年恋愛を見ていきましょう!

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目次

工場長とパートの恋

当時の工場長は45歳でした。

パートの欠員が出たタイミングで

48歳のバツイチパート(池田)が入社してきました。

間もなくして、工場長は仕事終わりの下駄箱で池田に声をかけました。

「今度ご飯でも行こうよ」

「あー、はい、別に暇だしいいですよ」

あっさりOKを出す池田。

駆け引きなんて面倒なやりとりは卒業しているらしい。たくましい。

池田は山村紅葉に似ていた。

工場長は木の枝みたいな顔だった。

食事に行った数日後、二人はすぐに付き合うことになる。

工場長いわく

食事に行ったとき池田は不倫中で、彼にはあまり相手にされていなかった。にもかかわらず

別れを切り出してもなかなか別れてくれない。と涙ながらに打ち明けられたらしい。

池田は工場長との食事の翌日に彼と合う約束をしていて絶対に別れると決心していた。

「もうこんな恋愛卒業したいの」

「わたしいつまでこんなことやってるんだろ」ホロリ…

そのとき頬をつたう涙が工場長のハートに火を付けたんだ。

池田は彼氏と海へ行くことになっていた。

彼からすれば二人で初めて行った思い出の海で心新たにやり直して欲しいと伝える場にしたかったはず。

かたや池田は二人の思い出の海で別れ話をする予定だった。

考え直してほしいと言われるのだろう、と気乗りしない様子で池田はその日の工場長との食事の場を後にした。

翌日夜、工場長は二人が別れ話をしている海へ車を飛ばした。

PM6:00  平日の首都高に突入する。心は湾岸ミッドナイト。読んだことないけど…

車を飛ばしている途中にも池田からメールが入る。

「やばい、彼が別れたくないって泣き出した。」

「別れるならもう帰らせないって怒ってるコワイ」

なおさら火がつく工場長。心はスーパーマン、もはや飛んでる。

「待ってろよ!俺がなんとかするから!」減速しながらメールを打つ。

60分後……

池田が彼氏から別れを留まるよう説得されている現場に乗り込んだ!

中年の青春。恋愛に年齢は関係ないらしい。

夜景が綺麗な海岸で48の女を45歳と43歳のおっさんが奪い合う。

これが工場の世界のリアルなのだ。

想像しただけでゲロが出そうだ。

工場長が二人の側に行くと彼氏はとても真摯な対応だった。

3人での話し合いはこの日の海の表情と同じで特に荒れることなく、43歳妻子持ちの彼が池田と別れることに納得し、

男どうしで固い握手を交わした。

その時から池田の彼氏は工場長になった。

行きは元カレの車で帰りは工場長の車の助手席へ、車も男も乗り換えた山村紅葉似の工場勤務魔女池田。

翌日も二人は同じ工場で仕事だったが、その日は夜更け過ぎまでセックスに明け暮れていたらしい。

こうして二人は結ばれたんだ。

その日の工場長は寝不足で完全にデスクで2時間は寝ていたけど終始幸せそうだった。

俺に事細かに池田との馴れ初めを聞かせるほどに。

副工場長誕生

工場長の指示がさらに酷くなった。

タイミングは池田と付き合って間もなくから。

仕事の指示が明らかに池田近辺で起きているパート内の小さな問題についてばかりになっていた。

池田が楽な仕事に異動

池田が嫌いなパート達がキツイ仕事に回される

男はもっと女性パートに気を使えと激怒etc…

工場長から直接の指示で、パートのイザコザが無いようにしっかり管理しろ、パートの笑顔がもっと見られるような楽しい職場にしてくれ、との指示も出た。…お前がやれよ!

「なんで俺たちがパートのことばかり世話しなきゃいけないんだよ!」との不満が多くなってきていた。

当然パート内からも、いつも主張が強い池田の意見ばかり採用されていないか?との疑問の声も聞こえるようになってきていた。

翌週もさらに翌週も何故パートしか知らない情報を工場長が知っているのか?

などなどパート内で工場長に告げ口してるのは誰なんだと犯人探しも始まっていた。

工場長と池田は毎日会っていて池田は仕事の不満を言い続けているのでアホな工場長の指示も止まることもなかった。

もうほぼ池田の考えを工場長がそのまま代弁している形になっている。

夕方同期と飯を食べていた時に突然工場長から連絡が入ることもあった。

池田と会っていて話に上がったことをそのまますぐに電話してきているのだろう。ウザすぎる。

しかも話が長い、こっちは料理が既に来ていて食べ始めたところということも多かった。

内容はまたパートの事。

工場長にしっかりやれだとか視野を広げろ等散々注意を受けている間に料理は完全に冷めきっていて、楽しいはずの場も冷え切ってしまっていた。

工場長の指示は池田の言いそうな事ばっかり、池田のあだ名は「副工場長」となっていた。

工場長が辞めた

池田の考えを即採用してしまう工場長。

上手いことを言って実現させない現場。

そんなやり取りが続く中、工場長が突然退職した。

理由はうつ病の発症ということだったが、本当は匿名での内部告発があり、

会社の金品を盗んで現金化していることや、部下のロッカーの鍵を自分が保管しているスペアキーで開け

財布から窃盗。

会社が工場長の処遇の判断を迷っている数日の間にどこからか自分の窃盗が会社にバレたことに気がついた工場長は、

懲戒解雇の場合は退職金が出ないことを知り慌てて自己退職を選んだ。

少ない退職金を手に工場長は去っていった。

結局は犯罪の証拠もなく、匿名のため告発者に詳しく聞くことも出来ずに社内で聞き取りをしても「多分工場長だと思う」

という憶測の域を出ない話ばかりで犯罪自体も半年以上前の話になってしまうことから、警察には話をせずにいることになった。

こうして工場長が退職し、池田が残された。

池田は今も工場で働いていて、実は言っていることが正論が多く徐々に信頼を重ねていき、今ではそこそこ社員にもパートにも頼られる存在になっている。当時の工場長のさばき方が下手だったんだろう。

こうしてえこひいきはと工場長は終わりを向かえたのだった。

doda

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