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工場でカッコつけてる奴っていません?
カッコつけてるやつは若手よりも意外とベテランのほうが多くてアラフォーあたりによく目にします。
イタイカッコつけと空気の読めなさにとても悲しくなります。
なぜこいつら同じようなことするんだろ?
どこの教育どこの環境でそうなるの?と疑問に思えることばかりです。
さあ、見ていきましょう!
自分の子供の前で部下を説教するカッコつけ
忘年会で次期社長が自分の娘を連れてきました。
娘さんは当時11才で小5。
その時の忘年会は会社の大広間を使って出席者は20人くらい集まっていました。
18:00スタートの予定でしたが飲み物も食べ物も何も準備できていませんでした。
営業部長の指示で営業課の相川くんが、飲み会の日当日に買い出しに回っていてもうそろそろ会社に戻ってこれるとの連絡が入ったところでした。
買い出しに出る時間が遅く飲み会の食料が全然集まっていない状態で、
「なんで当日に買い出しに行くんだよ」とか
「もっと早く買いに行けよ営業部はいつも暇してんだから」と
部屋の隅にいる営業部長に聞こえないくらいの声でささやかれていました。
次期社長の娘さんに気を使い、急遽近くのコンビニに行きジュースとお菓子が準備されご機嫌をとっている中、
相川くんがようやく買い出しから帰ってきました。
大量の食材を受け取り、待機していた20人の大人たちで盛り付けたり、スピーディーに飲み会の準備が行われ、
19:30ようやく忘年会がスタートしました。
結局のところ酒が入れば飲み会の場は皆が楽しそうにしていました。
ところが、20:00過ぎた頃、みんなの輪を外れている者が3名。
次期社長、娘さん、相川。
淀んだ空気が楽しそうなので近寄って聞き耳を立ててみると
案の定、今日の飲み会のスタートの遅れ、段取りの悪さを次期社長が娘さんの目の前で相川に説教をしていました。
「これ、ほんと真面目な話だけどさ、今日の買い出しは前日にいくべきだろ?」
「お前営業なんだから先の事考えて動かないとこの先大変だぞ」
「こういう簡単な遅刻で数百万の利益が飛んじゃったりするんだよ、ほんと真面目に」
次期社長も酒が入り説教が止まらない。
ここぞとばかりに娘に父親の仕事の顔ってやつを見せつけている。
ダッセーなぁ、次期社長よ、やってることが小学生なんだよな。
そもそも相川じゃなくて相川に買い出しのタイミングの指示出した部長に言うべきなんです。
次期社長よ、営業部長はあんたより20コも歳上だから言えないよな〜ダサいよな、
相川に言うな!
相川は静かなやつだから何一つ言い返さずに「すみません。」「すみません。」
とずっと言ってるよ。可哀想に……
娘さんはずっと相川の表情を見ていた。
お父さんかっこいい?こうはならないでね。
あなたが跡ついでも部下を出汁につかわないでね。
相川はこの半年後に退職した。
仲のいい連中には「このまま次期社長と関わっていくのはキツイ、だってあの人次の社長でしょ」と言っていた。
辞めて正解だろう。
経営者が個人的なしょうもないカッコつけのために本来する必要のない説教をダラダラダラダラする会社。
子供に威厳を見せるために使われたんじゃ部下はたまったもんじゃない、もともとストレスで潰れそうなのに。
苦労しないで偉くなっちゃう跡継ぎ制度……
せめて他の会社で主任くらいになってからお父さんの会社に入らせましょうよ。
子供と一緒にいるタイミングで部下に電話させるカッコつけ
「今日俺もう帰るけどさ、19:00までにお客さんから電話あるかもしれないから残っててくれる?」
「電話がなくてもさぁ、一応確認のために 19:00に電話くれる?」
定時少し前に課長が言ってきた。
俺は知ってんだよ、今日離婚してから離れ離れで暮らす娘さんに合うんだろ?課長よ!
散々俺に娘に合うこと嬉しそうに言っといてさ、いつもは全く無い客からの電話の待機。
娘さんに仕事忙しいなか頑張ってる父親の姿をみせたいんだろ?
娘のいる前で仕事の電話受けて働くパパの顔見せたいんでしょ?
次期社長と思考回路一緒やん!ダサ。叩き上げでこの思考は残念。叩き上げでいままで何見てきた?
娘は18歳、高卒で社会に出て数ヶ月、会社の環境と働く意味について悩んでいるらしい。
19:00 言われた通りきっかりに課長へ電話する。
プルルルプルルル……プルルル…
でやしねぇ お前が電話しろと言ったからしたのに。
ネチネチうるせえ課長だからすぐにもう一度電話をかける
プルルル プルルルプルルル
「もしもし」出た!
「お疲れさまです。お客さんからの電話の件で…」
「今忙しいから19:30くらいにもっかいしてくれる?」ピッ……
腹たつわ〜!
おかしいだろ!?客の返事待ってんだろ?内容だけサッと聞けや!
電話があったかどうかだけ聞いて「お客さんから電話なかったです。」で終わりなのに、。
でもこういうバカなやつの思考回路はみんな同じなのですぐに状況が読める。
娘と合流できていない。それだけ。
娘の前で仕事の忙しいパパをみせたいから。
それから2分後に課長からメールが入った。
電話して
お前がしてこいや!
プライベートでも突然仕事の電話がかかってきちゃう忙しいパパをみせたいから、電話がかかってこないとカッコつかない。
もう見え見えで内蔵まで見えそうなくらい心の内スケスケなんだけど課長につきあってやる。
プルルル、プルルル、プルルル
なかなかでない、それも透ける。娘との時間を大切にしたいから今は電話は無視でいいやという設定中。
ほんと腹立つアホな考えバレバレで。
出ないから、一度切ってまたすぐに電話を掛ける。
ここにはいない課長の声が聞こえてくる。
「ごめん会社からなんだけどちょっとしつこくて緊急かもしれないから電話でていい?」
絶対に言ってる。
予想通り電話にでる。
「もしもし」
少し娘との時間を邪魔されてイライラしている風にしている。
「お客さんからの電話なんですけど、19:00までにかかってきませんでした。」
「え?ああそのことか〜w全然大丈夫!明日俺の方で処理するから」
設定は 部下が仕事で困っててこんな時間まで残って仕事してて、もうどうすればいいかわからず課長に電話、
その内容を聞いた課長は自分なら簡単に処理できるし、明日になってしまっても自分ならうまくこなせるから
安心して俺にまかせろ、という感じだろう。
すげーカッコつけてる、逆に自分を凄くダサく感じないのだろうか?
「全然大丈夫だからそのままでもう帰っていいよ、おつかれ〜」
今までには聞いたことのないような優しい声をだしている。
「あ、はいありがとうございます。お疲れさまです。」
パパは部下に優しくて仕事もできて信頼されている。そう思わせたいんだろう。
俺はこのくだらないやり取りのために2時間近く残業した。当然サービス残業。
数年の間で課長の狙いに気づいていないふりをすることには凄く上達したと思う。
課長よ、そんなくだらないことで部下と部下の時間を使うな。
娘さんよ、できればあなたが気がついて課長に注意してやってほしい。
気になる女性パートの目の前で走り回るカッコつけ
工場では一昔前まで社内での不倫や浮気が頻繁に行われていました。
時代の流れもあり世間の目も非常に厳しくなったからなのか、今では社内不倫の噂話は一切聞かなくなりました。
もしかしたら巧妙になったのかもしれません。もしくは私自身がそのあたりの話に興味がなくなり
耳に入らなくなっているのかもしれません。
藤井という先輩がいました。
彼は私より12個上で、入社当初から可愛がってもらいました。
かなり天然の人だったので逸話が沢山あるのですが、プライドが高く身長は低く、女好きでもありました。
結婚はしていて2児の父なのですが一時、同期の同僚と社内のパートを取りあうバトルを繰り広げていた時があり、
その時の好きなパートの前での動きが明らかにおかしくなってしまいました。
本人的にはカッコつけているんだろうなと言う感じなんだけど外野の俺らは藤井さんの行動、言動がダサすぎて常に話のネタになっていました。
しかもそのパートはバツ2で子供が4人いました。
藤井さんのカッコつけの行動は主に「ダッシュ」でした。
困ったことに藤井さんは工場内を全速力で入ってしまうのです。
もともと工場で走るのは禁止ですが
藤井さんは同期とのパートの取り合いが始まった時期に急に走り始めました。
しかも猛ダッシュするんです。
しょうもないことでダッシュするんです。
藤井さんがダッシュする状況
・藤井さん宛に電話が入ったとき電話のある場所まで猛ダッシュ
・資材の納品を受け取りに行くとき超ダッシュ
・工場の製造の進みが悪く、工場内がバタバタしているときとにかくダッシュ
でもダッシュの発動条件があって、お目当てのパートの目に入るときじゃないとダッシュは発動されません。
そもそも全く走る必要ないんですよ食品工場。
むしろ危険。
藤井さんはいつ猛ダッシュするかわからない危険人物となってしまった。
食品工場内、いかなる時も走ってはいけません。
資材が入ったとの連絡を受けるやいなや、工場内にお目当てパートがいることを確認してすかさず猛ダッシュ!
だんだんダッシュにもアレンジが加わっていき、方向転換が上達している。
スパイダーマンのように工場内を駆け巡る。
ダッシュしながらカーブする時に機械のポールを掴んでダッシュの勢いでポールを掴んだまま少しジャンプする感じで
うまい具合に45度くらい角度を変えて去っていくようにもなった。
後輩は絶対に真似してはいけない。反面教師カーブ。
すれ違う人たちに触れるか触れないかで小声で
「ごめん通るよ」右手を顔の前にもってきて、わりぃ みたいなキムタクみたいにわかりやすいカッコつけの仕草。
しかも当然そのダッシュをかっこいいと思ってる人は皆無。
ましてやお目当てのパートは引いている。
そりゃそうです。アラフォーで若手の見本にならなきゃいけないような人が、ある日を境に突然ダッシュを始めるんですから。狂気の沙汰です。
最終的にはパートの女性も頭が悪くアホのトライアングル完成で、三角関係がグチャグチャし始め、パートは辞めていきました。
お目当てのパートが退職したタイミングで藤井さんのダッシュにも終止符が打たれた。
やっぱり愛がない場所にはスパイダーマンは存在できないらしい。
商談中、客の前で部下を恥かかせてから助け舟出すカッコつけ
これも当時の課長の話。
この課長はとにかく部下の評価を下げて下げて自分を偉く見せる人で、最低なやつでした。
いろんなやり方で常に裏で誰かの批判を繰り返しているのですがその中でも一番腹が立つやり方が
商談中の客が質問するときでした。
やり方としてはまず
同席した部下が答えられないであろう難しい質問がきた時に、あえて返答を部下に振る
部下は質問に答えられず沈黙してしまう。
沈黙を待ってましたと言わんばかりに
「それでは私の方から答えさせていただきます」と自分が部下を助ける風に仕向けるやり方。
「この部下の人はまだあまり詳しくないんだな」との印象をもち、
助け舟を出した課長には「このひとは大概のことは分かるんだな」と信用を得る。
課長は自分が答えられないときは話をそらしてごまかすのが上手い、プライドが邪魔して部下が知っていそうでも客の前では絶対に部下に振らない。
逆に自分が質問の答えがわかってて部下が答えられなかったりすると「それぐらいは理解してないとマズイよ」とかほざく。
とくに客の前では巧妙にやる。当然客とは付き合いが長いわけじゃないから課長の陰湿さは気が付かない。
客は内部事情なんてどうでもいいから話が早くかつ上手く進んでいけばそれでいい。
だから単純に課長は客から信用を得る。
更に面倒なのは同席している他部署がいる場合には課長の狙いを見抜けないやつが多く、返答できなかった部下の
評価は下がっていく。
そしてこの評価が後日、あいつはまだまだだという評価が伝ってあらゆる選考に結びついていく。
昇給、昇級、賞与、人事へと……
そうなることで課長は自分は出世が近くなり部下は落ちていくので突き上げられる脅威も同時に軽くなる。
浅はかな戦略だけど底辺の奴らはほとんど気がつけない。
こんなことを繰り返していた課長は数年後そのまま工場長にまでなってしまった。
自分は知識を増やそうとせず、なにも学ばずに部下の評価を下げて下げて、経営者には課長がいないと
この工場は回っていかないと完全に勘違いさせることに成功したのだった。
経営者のフシアナ評価にもビックリさせられた。
だから当時は恥ずかしいくらいレベルの低い工場だった。工場内排水口にタンを平気で履いているやつがいるくらいに終わっていた。
そんな課長のカッコつけの偽評価で上がった実力が続くはずもなく、
まもなくしてこの課長は壮絶な不倫をかまし、違法行為がバレ退職に追いやられた。
少年の心をもったまま大人になったと言われたいカッコつけ
これは当時40歳だったナルシスト中年の話。
こいつは暇さえあれば鏡や、工場内のステンレスで反射する自分を見ているから裏のあだ名は「ナルシスト」で通っていた。
ネチネチとした自分の性格が嫌いらしくいつもあえて言動をガサツに振る舞っていた。
例えばレストランのドリンクバーにいくとジュースのグラスを手に取り、
次に氷を入れる時に
氷用のトングを使わずにグラスを氷のたまっているボックスに直接突っ込みやがる。
中学生の金髪長ラン、ぼんたん履いてるやつがやっちゃいそうな振る舞い。
はずい、ハズすぎる。
それ見て「おー、かっこいい!」なんて大人が思うのか?
商談先の先方の前でやったら「こんな常識知らずとは仕事したくないな」と思われるだろう。
そもそもこのナルシスト、人目を気にしちゃって一人で洋服買いに行けないし、都内も行けないし、吉野家だって一人で入れない小心なのです。
そんなナルが周りに思われたい印象が「子供の心をもったまま大人になったひと」
上地雄輔が当時かなり人気があった時期。流されやすいのもまたこのナル。
公衆便所や、ショッピングモールとかの小便器が並んでいるところにはやたら部下と一緒に行きたがる変態だ。
部下のナニを見たいわけでも自分のを見せたいわけでもなく、
幼稚園児のように便器の前に立つなりズボンとパンツを一気に下ろし、小便の方向も考えず、手も添えずに全力で小便を勢いよくする。
この光景を部下に見せたいの。
それで後々に「俺ってさ〜昔から女にガキみたいって言われるんだよな」と嬉しそうに言う。
そこから出てくるエピソードがさっきのしょうもない小便の仕方。
「俺ガキの頃からの癖が抜けなくてめちゃくちゃ勢いよく小便しちゃうんだよね。ほんと俺ガキだわ。」
そこで「そういえば先輩の小便いつも凄く早いですよね。」
なんて言ってやると
「あ、そう?」と凄く嬉しそうに笑う。
なんだこのナルシスト?この会社?これが社会?
なわけない!このナルと一緒にいるときの手当欲しい。
商談を繰り返すたびに俺は子供には勉強していい大学行っていい会社入ってくれよと思う。
上司がアホでも金がそこそこ良ければ不満も少しは軽減されると思うから。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は食品工場にいる中年のカッコつけについてまとめました。
もし今回の記事で自分に思い当たるフシがある場合は早急に改善しましょう、今のあなたは終わってますよ。
底辺にはおかしなカッコつけが蔓延しているのでくれぐれも気をつけてくださいね。
食品工場(@bla9factry)でした!
それではまた!