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ギター好き。宅建士。2級FP。工場長。
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食品工場 課長の不倫の末路

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昨今、不倫については世間がかなり厳しくなってきているように感じます。

芸能人なんかは不倫がバレたら職さえ失ってしまうのに、そんな前例を何回も見ているのに、ヤメラレナイ火遊び、、それが

不倫

私の会社でも不倫で大きく人生を狂わせてしまった上司がおりました。

それでは始めましょう。


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目次

不倫止めますか?それとも家族止めますか?

15年前、私がまだ主任だった頃、

上司は当時の課長。

私が入社したときから可愛がってくれましたが、当の私はその課長の事は嫌いでした。

この課長、会社の備品売りさばいたり、出勤していないのに部下にタイムカード押させたり、

規模は小さいのだけれど、半端なことばかりしていました。

そして自分のファミリー(仲のいい部下)以外はどうでもいいという考えの持ち主で、

到底人の上に立てる器ではありませんでした。

そんな小物の課長が不倫を始めていくのです。

課長には妻子があり、当時

課長40歳、妻40歳、長女13才、次女9才

かなりの恐妻で課長のお小遣いは0円でした。

家を購入した時には私を家に招待してくれて、奥さんの手作りのカレーを食べさせてくれました。

とても美味しかったのを憶えております。

人見知りをして、全く話をしてくれなかったお子さん達の可愛らしい笑顔も憶えています。

きっかけ

ある日、課長が突然車を買い替えました。

いつもなら買う前に下見につきあわされたり、

車にあまり興味がない私にお構いなしで永遠に車の話をし続けたりするはずなのですが、

おかしいな?と思いました。

何日か経ち、

「嫁が浮気したっぽい」

とポツリと言ってきました。

ざまぁ 

詳しく話してきたのですが、

奥さんのパート先の店長に気に入られ、

課長が休みの日に奥さんが車でパートに行った時に

仕事上がりに店長と二人でその車に乗り、店長の運転で数分、ドライブを楽しんだ、

ということでした。

それで、頭にきた課長はそんな知らない男が乗った車になんか乗れるかっ!

とのことで即座に車を買い換えたのでした。

今思えば

これが課長の不倫のスタートでもあったように思います。

40代50代パートの中に18才のパートが入ってきた

パートの新人が入ってきました。

18才。高校卒業したて。ホヤホヤ

いつも新人に当たりが強い40代50代のパート達もさすがに優しく接しておりました。

しかし、その中でも気持ち悪いくらい甘々に接していたのが課長でした。

この子と課長が後に不倫関係になるんだから、、

40歳と18才、

年の差凄いですよね。

18歳の彼女、由美は、18年間髪の毛を切ったことがなく少し暗い感じの子でしたが

性格はそこそこ明るく、仕事もしっかりとしていました。

そんな彼女の家庭環境はとても良いとは言えるものではありませんでした。

家庭の事情

父親は働いておらず、一日中家にいます。

母親は安い時給でパートをしていました。

兄妹は兄がいます。

兄とは何回か体の関係がありますが優しいので嫌いではなく、

本人曰く関係は良好,との事。

この時点でめちゃくちゃひきますよね?

久々に思い出していたらちょっと怖くなってきました。

母親とも仲が良いと言ってました。

父親のことは大嫌いで、母親には暴力。

小さい頃には子供達も暴力を受けていましたが、兄が大きくなり父親より強くなったので、

彼女が殴られそうになっても、兄が守ってくれるそうです。

その見返りが体、、なんでしょうが、、、

そして小さい頃から父親には性的虐待を受けていたこともあり、父親の事は大嫌い、、

可哀想すぎて、ホント泣けてきます。

父親には小さい頃から何回も体の相手をさせられ、

高校生になったくらいから兄の助けもあり拒絶できるようになったそう。 

今でも父親と二人になると酔っ払って犯しに来るので、

その時はダッシュで外へ避難すると言ってました。

母への暴力を日々止めるために、まだ一人暮らしは出来ない、との事で、、

こんな身近にもTVの向こう側だと思っていた「ザ・ノンフィクション」みたいな世界があるんだな、と知りました。

こんな話を彼女は社員、パート関係なく全てを何も気にすることなく話をしていました。

そして彼女は高校を卒業して、自分でしっかりと働いて自立したい。

今までの自分からも変わりたいと常々話しておりました。

変わりたい、、、

強く願えば人は変われるはず、、

だけど、、、

しっかりとした方向を見ていないと、、どう変わるのかもしっかり想像できていないと、、、

時として人はあらぬ方向へと変わっていってしまいます。

18の彼女には知る由もなく時は過ぎていきました、、、



始まりは突然に

私が残業で、書類を作っていると、会社のドアが開く音がしました。

19:30

いつもは誰も会社にいません。

まあ、来るならトイレットペーパーやら、灯油を自宅用に盗んでる課長だろうけど、

さすがに仲のいい私であろうと、

そんな後ろめたい事するのにわざわざ既に人がいることがわかっている会社内に入ってこないだろう、

と思っていましたが、

課長でした。

「お疲れ〜」

「今日残業する様な仕事あったっけ?」

なんてすっとぼけた事言いながらも、

やけに、ニヤニヤしていました。

「おーい」と入ってきたドアの方に声をかけると、

「こんばんはぁ〜」

と、そう、あの18才のパート由美が入ってきました。

なんだか服装もいつも出勤する時とは違いおしゃれな感じでしたが、

ケアされてない長すぎる髪、ノーメイクでニキビがいっぱいなところなんかが目立ち過ぎてしまっているせいで、

世間知らずのイモっぽさは隠しきれていませんでした。

その日は、この二人も日中は仕事だったので、

由美は会社から自転車で10分の自宅に一度帰り着替えて来たのでしょう。

由美の前でカッコつけたいのか、いつもよりも出来る上司っぽく努め、

まだ私が連絡も受けていない案件を出してきて、

「ちゃんと事前に調べなきゃだめだろ」

とか、しっかりしてるカッコイイ自分を私を使って見せていました。

その時は嫌な顔せずに課長にあわせ、

すみません。と言ってやりました。

これが社畜の生き方です。

直近の上司は上得意のお客様と同じ。

常に気持ちよくさせとく。

今後の自分の利益の為に、。

信用貯金を貯めまくる。出世してこいつを抜く為に。

10歳以上、歳の差はあるけど入社当時から私はこの課長を抜ける、と確信していました。

まあ、最終的にはこの課長、

会社での悪事がバレてクビになる結末ですが。(笑)

5分程仕事の話を由美に聞かせ、

「帰るね。仕事の邪魔してごめんね。」

と、言って二人は去って行きました。 

由美はさり際に「お疲れさまです」

ペコリと頭を下げました。

挨拶はできるようです。

いったい課長は何をしにきたんだか、?。

やっぱり自慢したかったのかな。

それから数ヶ月。

課長は浮かれ。しかも

会社では二人の関係を皆に言いふらしたい衝動を抑えきれずに過ごしておりました。

工場内で頻繁に目配せしたり、すれ違いざまに指先と指先が触れるか触れないかで通り過ぎたり、

中学生のやり方。

まさに中二病。

この課長遊びを知らないから、女をあまり知らないから、ホント浮かれてた。

でも、この二人の関係知ったとき、誰もが不思議に思ったことがある。

課長ってカッコよくないのよ見た目も。顔も服も。顔は木の枝みたいなカッスカスで目が無いみたいに細い。

昭和の感覚が凄く残ってて、キメてくる日、大事な商談とかになると髪の毛ハードジェルでガチガチに固めてオールバックで真ん中に髪の毛チョロっと出すの。

すっごく中身も外見もダサいの。

ダサすぎるの。

なのに何で由美は課長にいったのか?

二人の始まりは先にでた、課長の奥さんのドライブへの仕返しで

課長が、仕事帰りに車で家まで由美を送った事だったらしいけど

あの課長の車に由美がなぜ乗ったのか?

これは後々、由美が言っていたことなんだけど、

由美には親友が二人いて、一人はソープ嬢。もう一人はキャバ嬢

由美はこの二人に負けたくなかった。

でも完全に負けていることを自覚していた。

勝ち負けの定義がどこにあるかは由美にしかわからない事だけど、

自分が二人と並ぶ為に、追い抜く為には、二人にはできない事をしなければならないと思った。

それで選んだ選択肢は会社の偉い上司と不倫して、二人を驚かせ、自分が二人の未知の世界にいることを知らしめたかった。

私も凄いんだよと、言いたかった。

二人に認められたかった。

だから、課長か部長で抱かれてもいいタイプならどっちでもいいかと、はじめた不倫

ドラマみたいな不倫をすれば、友人二人が私をみなおしてくれるかな?

という理由で始めた不倫……。

馬鹿な子の発想そのものだね。

でもなんか、若い頃の自分を思ったら、この考え方に少なからず共感できる自分がいたのも確かでした。

それから数ヶ月、、、

崩壊が始まった

由美は退職することになった。

理由は一緒に働いている人があまりにも歳が離れていてつまらない。古い考え方についていけない。

ということだった。

課長とも上手くいっていて、関係も落ち着いているなか、他の社員も知っている中で、

このままこの会社を続けていくにはそれなりにキツくなってきたようだった。

課長の方も、二人の関係が部長や社長へも話しが入っている中、由美にはそろそろ辞めて欲しいと思っていたので、ちょうどいいタイミングだった。

私に何度も良かった、良かったと言って喜んでいた。

しかし、この由美の転職で二人の関係は大きく変わっていくことになる。

由美は自宅から近くのスーパーのパートに転職した。

そこのスーパーはバイトやパートが皆10代、20代、30代と若かった。

由美が転職して一ヶ月で課長と由美に異変が起きた。

課長は仕事中、毎日感情の起伏が激しくなった。

俺や、他の部下は課長から理不尽に怒られる頻度がかなり多くなっていた。

課長は由美に別れを告げられていた。

ざまぁ

別れの理由  由美「転職先の副店長を好きになって告白した。」

課長は絶対に由美とは別れないと泣いた。

俺の前で、自分の世界に浸り、

由美がいないと生きていけないと泣いた‥。

あんなに汚い涙を見たのは初めてだった。

昨日商談に来たおっさんの目に付いてたデッカイ目ヤニを思い出した。

俺は定時で帰れるところ、3時間以上課長の由美への思いを聞かされた。

爆笑をこらえるのが大変だった。

人生でこんなに愛した女は初めてだ、、なんて言ってた。

YAZAWA と話してるのかと思った。

ストーカー

それから課長は仕事上がりに毎日由美の勤めるスーパーに通うようになった。

買い物したり、時には店の外から由美と副店長を偵察していた。

完全なストーカーだ。

課長曰く、「俺たちはまだ別れていない」

それから由美と課長は歪な関係に変化していった。

課長のストーカー行為を知らない由美はいまだに課長と連絡はとっていた。

毎回課長からは考え直してやり直そうと言われていたが、

毎回「無理」と完全に断っていた。

それよりも話の時間を割いていたのが、由美の副店長への恋の相談だった。

由美はあろうことか、ストーカー課長に恋の相談をしていた。

あほ過ぎて笑えるが、意外とこういう関係ってよく聞くよね。

これを無下にしたら、連絡を取れなくなるのがわかっている課長は腹ワタ煮えくり返りながらも相談にのっていた。

相談の答えは当然、

その副店長は止めておいたほうがいい、

としか言わないのは当然だが。

由美からの相談を受ける中で、副店長には妻子がいる事がわかった。

それを聞いた課長は安心していた。

由美はふられるだろうと。

そこから数日は課長は何かから開放されたかのように久々にテンションが高かった。

それも数日だった。すぐにテンションは下がっていった

「由美が、電話に出ない」

ポツリと私に呟いてきた。

かなり病んでいる。また泣きそうな空気。

もうお前の汚い涙は見たくない、泣くな課長。お前の涙はゴリラのうんこ以下

ここ数日由美が電話に出なくなったらしい。

しかし、元気に働いてはいるようだ。

ストーカーしてるから課長は土日以外は由美を見ている。

またそれから数週間して、課長がソワソワしだした。

妊娠から泥沼へ

由美から数ヶ月ぶりに連絡があったらしい。

課長は悲しくも、怒っているような

複雑な心境のようだ。

「由美が妊娠した、、、。」

はじめ、どういうことかわからなかった。

まだ、課長と体の関係があったのか?数か月前、別れる前にできた子の

妊娠が今わかったのか?

この妊娠を聞いた時、俺が思ったことは、

・由美に課長との子供ができた、だから由美は課長のところに戻ってくる

だから課長は嬉しい。

・その反面今の奥さんと離婚するか、由美との間にできた子供を中絶しなければならない選択を

迫られて追い込まれている。

もうほんとドラマの用にドロドロしてきていた。

中絶なんて事もでてきてしまったから、もう完全に笑える話ではなくなってしまった。

やっぱり課長は思った以上のクズだった。

それから課長は数週間、由美に関する話をしなくなった。

俺も特に自分から聞く気はサラサラない、相変わらず仕事は日々忙しかった。

あばら骨が折れる

また何日かして、、

課長が会社を休んだ。

たまにサボって突発で休むから、またか、と思っていたけど、

部長が俺の所にきて

「お前聞いたか?」「あいつ死にかけたな、ハハハ」「バカだよなー」

課長はあばら骨が数本折れ、すねを骨折、すねの骨は飛び出し救急車で運ばれ

緊急手術。

はじめに聞いた時、交通事故かと思ったけど原因はまさかの奥さん

部長もあまり詳しくは知らないらしかったけど、

奥さんに浮気がばれて、バットで殴りかかってきたとの事だった。

壮絶すぎる。奥さんも怖すぎる。

前から話しは聞いていて若いころは結構荒れていてバリバリのヤンキー

だったと。

以前、カレーをごちそうになった時も元ヤンの感じはプンプンしていた。

それから

1週間くらい入院して会社に出てきた課長は松葉杖で歩き、あばら回りに気を使った服装で、見ていて全てが痛々しかった。

数日後、課長に呼ばれた。

由美のとこの副店長に腹が立ってしょうがない

と。

本当の理由

由美が妊娠してからの話を説明しだした。

そこから話さないと一連の事柄を説明できないからだろう。

由美が妊娠した。

相手は転職先の副店長だった。

課長では無かった。

由美はとっくに副店長とデキていて、すぐに子供ができた。

それを知った課長はかなりのショックだった。課長は由美と寄りを戻せたら

今の奥さんとは離婚して、本気で由美と結婚したいと思っていた。

そして、子供好きな由美と新たに子供を作りたいとも思っていた。

そんなさなかに課長からすれば青天の霹靂だったであろう。

まだ由美とは別れていないと自分に言い聞かせていたのに別の男の子供が宿った。

ストーカーがどう暴れてもおかしくない状況。

想像しただけでも、そんな状況下で課長から出てくるものは『死』の文字しか浮かばない。

しかも由美は副店長には振られ、

子供は絶対に堕ろしてくれ

と言われたそうだ。

ましてやその子供も俺の子供かもわからないだろ、と副店長は言った。前の職場の男(課長)との子供じゃないのかと言った。

そんななか、課長は少し喜んでいた。由美はふられた。

だから自分の所へ戻ってくる。由美と結婚できる。

じゃあ、、、

俺の子供じゃなきゃ嫌だ。

なぜ俺が浮気相手の子供を育てなきゃいけないんだ。

子供は堕ろさせよう。

絶対に

由美は子供を産む決意をしていたが課長の説得に応じ、今後の生活も考えて、子供を

堕ろすことに納得した。

しかし課長、由美には金がない。超貧乏カップル。

中絶費用が工面できない。

課長のおこずかいは0円。

課長は考えた。その結果、奥さんが管理している家庭の貯金に手をだした。

20万

その金で、由美は中絶した。

……まだ人と認めらていない命はたった20万円で合法的に殺される

翌、給料日課長の奥さんは銀行口座から20万円が引き出されていることに気が付いた。

課長は嘘をつかなかった。

この機会に離婚をしてしまい、由美と新生活を始めようと軽く考えていた。

だけど、

すぐにその考えに後悔した。その考えは妻の狂気を無視した考えだった。

バットで殴られる

子供二人が見守る中、20万の使い道を説明した瞬間、奥さんが玄関へ向かい

木製バットを持って課長の頭めがけてフルスイングした。

課長は倒れるようによけたが、すねに直撃、倒れてうずくまる課長の頭めがけてもう一撃が飛んできて

「死んだ」と思った瞬間あばらにバットが入った。

長女が寸前で奥さんを止めに入り、狙いがそれてあばらに入ったらしい。

間一髪。修羅場。子供二人が大号泣する中で、奥さんが正気を取り戻し、

「出てけ」

と言った。

何も言い返す権利のない課長はそのまま出ていこうとしが、立ち上がることができなかった。

右足のすねから骨が飛び出ていたから。

課長は自分で救急車を呼んで緊急搬送された。

救急隊に事情を正直に話したら奥さんが逮捕されてしまうので、階段から豪快に落ちた。

と説明した。すべては自分の責任だからしょうがない。と

人生はゼロで終わります。

悪いことをすればその行為と同程度の事柄が自分に降りかかり、

良いことをすればまた同程度の事柄が降りかかり、

努力すれば結果が伴い、

信じれば 叶う。

全ての行為の見返りは結局は自分から始まっている。

人を傷つければ傷つける程、またいずれ自分が傷を負うことになります。

課長を見ていて、改めて感じました。

それから間もなく課長の家族は家を出ていきました。

4LDKに二階建て、一人暮らし。

なんとも切ない生活が始まりました。

会社には普通に出社していましたが、夜が暇らしく、毎夜毎夜部下と会社帰りにご飯に行ったり、何かと付き合わせ時間をつぶしていました。

食事は毎回しっかりと割り勘でした。

私を含む部下たちはうんざりしていたものです。

終わらない片思い

由美への想いは今だに変わらずでした。

ストーカーもは続けていましたが、頻度が減っていました。

それもそのはずで、由美は今回の課長の夫婦の騒動に怖くなってしまい。

たまに、課長と会い、体の関係もまた始まりました。

課長は俺に言いました。

「由美と一緒になって、静かに暮らすよ、、、。」

と。

そう言ったあとの車の運転席から斜め前方をみて、黄昏れてる勘違いのバカ課長を見ていたら、

マジでブッ飛ばしてやろうかと思ったものです。

寒すぎて熱がでてしまいそうでした。

しかし、由美は只者ではありません。

由美は課長と関係を持ちながらも、

転職先のスーパーの副店長と寄りを戻していました。

ウケル

副店長は何ら自分の手を汚さず、日常を取り戻し、由美との逢瀬を重ねていました。

アホのトライアングル完成です。

最終章

それから数ヶ月。

由美は妊娠しました。

由美は副店長に惚れ込み、妊娠して略奪しようとしました。

しかし、副店長に説得され、説教され、家庭を壊すなら別れると言われ、

このまま家庭の邪魔は絶対にしないから別れないでくださいと泣きつき。

不倫関係は続け、子供は産む決心をしました。

認知もしなくていいとの約束もしていました。

そんなことは知らず、課長は妊娠事を突然知らされました。

課長は避妊をしており、回数も少なかったことから、確実に自分の子供ではない事を悟りました。

怒り狂っていました。

数日間、会社も休みました。

そして、由美と話してももう気持ちが自分に戻ることは無いと、ようやく由美を諦める事ができたようでした。

由美と副店長は幸せそうだ、と、何度も言ってました。

まだストーカーは止めておらず、何度も仕事終わりに由美と副店長が一緒にいるのを目撃していたそうです。

ある日、由美の仕事終わりに課長は待ち伏せをしました。

副店長が、スーパーから出て来て、由美を車で送るために、由美と一緒に歩いていました。

課長はあえて二人に近づいてゆき、真横を通り過ぎました。

副店長は課長の顔を知らないので何も気が付きません。

由美は当然気が付きました。

血の気が引いていました。

こんな面前に、現れるとは思ってはいませんでした。

絶対に何かされる、、、

課長は由美とすれ違いざまに、

おめでとう、、

とつぶやきました。

由美は何かされるかと思っていたので、

突然のつぶやきに

「きゃっ!」と声をあげました。

「どうしたの?」

「なんでもない、何か虫が、、、。」

数メートル離れた課長はニヤついていました。

翌日、課長の携帯が絶え間なく鳴っていました。

相手は由美です。

「課長、電話いいんですか?」

「ああ、いいの。もう終わったから」

俺はよく分かりませんでした。

あんなに執着していた由美からの電話を無視するなんて、この変わりようはなんなんだろう?

18:30

携帯はいまだに、コールが続いていました。

車に乗り込み、呼ばれた俺は助手席に乗せられました。

由美のコールに始めて通話ボタンをおしました。

ふざけんじゃねーぞ!

由美の怒鳴り声が車内に響きわたりました。

「あんたもう、関係ないじゃん!!」

「なんで邪魔すんだよ!!」

「全部、全部終わっちゃっただろ!!」

 由美は発狂していました。泣いていました。憎悪が全てを包みこんでいるようでした。

「お互い様じゃん。いままでありがと」

課長は由美を無視するかのようにそれだけ言って電話を切り、すぐに着信拒否にしました。

何があったのか。

すれ違いざまの課長のニヤついた意味は何だったのだろうか。

この話の締めには丁度いい内容でした。

最後の爆弾

数日前、、、

課長はいつものように由美をストーキングしに行きました。

仕事終わりを待ちました。

由美が出てきました。由美は帰っていきました。その日は副店長とは就業時間が異なっていたようです。

課長は、由美を追わずにその場に留まりました。

2時間後。副店長が、スーパーから出てきました。仕事が終わったようです。

副店長の後を追い、副店長が車に乗り込み走り出すと、側に路駐しておいた自分の車でつけていきました。

家を特定し、その日は帰宅しました。

それから1週間経たない間に、由美はスーパーを退職しました。

副店長も同時に退職しました。

課長が副店長の家を特定した翌日あたりに

スーパーの店長宛に由美の兄と名乗る者から電話があり、

由美と副店長との関係について不倫、妊娠、中絶、そしてまた妊娠した事の事実を全てバラされました。

その電話での罵詈雑言と怒鳴り散らしたクレームは2時間にも及び

挙げ句、店長は謝罪文まで要求され、提出の約束もさせられてしまいました。

さらに、スーパーの意見箱には二人の不倫についてのクレームが入り切らないほどに投書されていました。

そのクレームの投書はチェーン店、他店舗にまで投書され、

由美と、副店長がこのまま続けられるはずがありませんでした。

そして、副店長は由美と別れました。

完全に別れ、二度と合わないことを約束する誓約書も書かされていました。

副店長は婿養子で妻の親と同居していました。

課長は始め、副店長の妻に全てをバラそうとしましたが、

副店長の家を特定した日に

昔由美から副店長は妻の親と同居していると

言っていたのを思い出し、

副店長の妻の父親に全てを話すことにしました。

後日、日曜日。副店長がスーパーで働いている時。

妻の父親が休みで家にいる時を狙いインターホンを押しました。

「こんにちは。おやすみのところすみません。☓☓☓スーパーの店長をしているものですが、息子さん(副店長)の事で、少しお話させて頂いてもよろしいでしょうか、、、」

副店長の妻の父親が激怒したのはいうまでもありません。

そして妻も憔悴仕切ってしまい、子供の面倒も見れない状態となってしまいました。

この一連の後に先程の由美の怒り狂った電話があったというわけでした。

課長は薄っすら笑みを浮かべましたが、超ビビりな為、少し表情が引きつってもいました。

そして課長は携帯変えてくる、と言って急ぎ足で出かけていきました。

課長の結末

それから数ヶ月が経ちました。

課長が社長室へ呼ばれました。

翌日から課長は会社へ来ることはありませんでした。

社長に呼ばれるまで、課長には特に変わったこともなく、

呼ばれる直前まで私と談笑していたくらいでしたので、

退職は会社からの判断だったことは間違いないでしょう。

数年後に漏れてきた話では、由美からのタレこみがあり、会社の金の使い込み、備品の窃盗、証拠も寄せられていた為、

課長を呼び出し、話を聞くと全て認めたらしく、

経営陣の判断で、会社へのイメージも考へ、警察沙汰にはしない代わりに即日解雇になったという事でした。

社長室から出てきた課長は表情がなくなり、誰とも話をせずにデスクとロッカーの整理をはじめ、

退職の挨拶もすることなく誰とも目も合わせず、無言で会社を後にしました。

その数カ月後、課長から社長宛に電話があり「心を入れ替えたので会社に戻らせてください。」

と連絡が入りましたが、社長は他の誰に相談するでもなく断っていました。

こうして課長は汗水流し長年築き上げてきた大切なものたちをおよそ一年で全て失ってしまったのでした。      



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