この記事の内容
これから日雇いの仕事をはじめよう!という方に向け、仕事内容を解説いたします。
実際に私が日雇いバイトしていた頃の経験談です。
※今回の記事内の会社は既に潰れてます。
数年前に労働者からの違法搾取で裁判となり敗訴しております。
当時働いていた私も超少額ながらもいち被害者です。
登録会

会場に行き、講習動画を見て無事登録が終わりました。
会員は5段階くらいにランクが分かれていて
階級によって時給も変わるようで
新人は皆最下層6時間で、5,000円くらいでのスタートでした。
鉄板運び作業 ~5,000円の給料で指挟んでマイナス~




電車で30分くらいの現場作業で、6時間程度で終わる、
2人作業で行う資材の移動作業の仕事がありました。
5,000円
相当安い賃金ですよね。
それで現場付近で日雇っぽい、貧乏そうなおじさんがいたので声をかける
「日雇いの方ですか?」
「あ、おはよう御座います。」ペコリ
…すごく礼儀正しくていい人そうだ。
軽く挨拶を済ませ、仕事内容の説明を受けた。
この日はおじさんが会社と連絡を取り合っていて
作業内容を把握している
仕事内容は事務所の二階から30kgくらいの鉄板を下ろす作業だった。
二人で15枚。
楽勝!と思いながら、早速作業を始めた。
始めたとたん、鉄板を掴みそこねた。
ガシャガシャガシャ〜!!
無人の事務所に金属音が響き渡った。
「大丈夫ですか~?」
おじさんが駆け付けてくれた
俺は鉄板で挟んだ左手薬指を隠して
「大丈夫です。すみません」
鉄板をすぐに持ち上げた。
い、痛って~(;´Д`)
パンパンに腫れた薬指。
激痛走る指の神経をできる限りシカトして、その日の仕事は意地で完了させた。
翌日病院に行ったら、薬指の骨にはヒビが入っていた。
そのあとも何回か病院には通って、通院費はゆうに5,000円は超えていました。
鉄板を運ぶ仕事はこんな感じです。色々気を付けてください。
引越作業~わずか2時間で腕上がらず~




日雇いで一番不人気で常に人が足りていないのが引っ越し作業です。
日雇いでやるより、引っ越し業者直でバイトしたほうが給料は全然いいのですが、
また履歴書書いて面接かと思ったら面倒くさくて
引っ越しもやってみました。
作業当日現場に入ってみると普通に大手引っ越し業者での作業でした。
同一労働でこっちが賃金低いのすぐわかるから、なんかやっぱり引っ越しは引っ越し業者で
仕事したほうがいいなと思いました。
いざ、引っ越し作業が始まると、そこは超人の集まりでした。運搬超人です。
冷蔵庫を普通サイズを一人で抱え、マンションの階段を下りていく超人。冷蔵庫超人
ずっと走り回っている引っ越し業者リーダー。それはトレイルラン超人のよう。
私は2時間で腕が上がらなくなってしまい、トラックの荷台係りになりました。
「お前つかえねーから、トラックで積むの手伝え」って、( ノД`)シクシク…
しかし荷台には荷台の超人が住んでいました。
トラックの荷台に荷物をギリギリいっぱい入れちゃう収納超人です。
なので私の仕事は、部屋から運搬超人がトラックまで持ってきた荷物を収納超人に渡すだけの
いなくてもいいような仕事でした。
誓いました。引っ越し作業はもう一生やりません。
引っ越し作業はこんな感じです。気を付けてください。
事務所内移転作業~移転荷物運びは楽~




謎に募集人数が多いのが事務所内移転作業でした。
10人いれば十分位のあまり重くもない荷物の運搬作業ですが、
15人は配属されていて、この仕事をとれるとラッキーだと思っていました。
楽だしあまり疲れない、人数が異常に多いので作業も予定よりかなり早く終わる。
(早く終わっても、給料はあまり減額されない)
事務所内移転作業はこんな感じです。 おススメです。
倉庫作業~雇う側の人に目をつけられて大変~




倉庫作業も募集人数がバグッていてとにかく人が多かったです。
倉庫内の作業は超単純作業です。
棚からシャーペンを持ってきて袋詰め、袋に値札シールはり、
袋詰めされた物をかごに入れる。
ただ黙々とする作業、私は全然苦ではありません。
そこではその倉庫で働いている社員さんに目をつけられてしまいました。
たった一日しか仕事しないのに嫌われるなんて切ないものです。
値札のシールが曲がっているからしっかり見本見て貼れ!と言われ
私の目の前に値札シール済みの袋を5個置かれました。
他の人は見本すら置かなくていい作業です。
苦ではない仕事と、向いているかどうかは関係ないようです。屈辱でした。
この出来事は「倉庫の屈辱」と題して胸に刻まれました。
倉庫作業はこういう仕事です。気を付けてください
倉庫作業2~偶然居合わせた力仕事の若手に喧嘩売られる~




倉庫作業はただ黙々とできて人と関わらないでいいので、自分の中では狙いめの仕事でした。
意外と人気があるらしくあまり回ってきません。
そんななか運良く仕事が取れて商品の仕分け作業をしていました。
その日は壁紙か、塗装だかの職人さんの団体も作業をしておりました。
普段通りに仕分けの作業をしていると、10メートルくらい離れた場所で
作業をしている職人さんが
「おまえよー!お前だよ!おいー!」
すっごい叫んでいるのが聞こえてきました。
周りをキョロキョロ、すると
「おまえだよ!やるならやってやんぞ!」
え?俺?
お互い仕事中で、全く関わりもしていないのに
凄い遠くからの威嚇。
本当にこっちで作業している数人は訳がわからずにキョトンとしてしまった。
誰もそんな喧嘩売られる心当たりない感じで
なんか嫌なことあって周り見渡したら、
カイジの地下みたいな集まりの奴らがいたから八つ当たりしたんだろうな。
すぐに向こうの先輩が来てそいつは注意されてるようで、
こっちに向けて先輩が頭さげてました。
この世界、やっぱり通貨はペリカが似合うよ
倉庫作業はこういうこともあります。気をつけてください。
夜中の1時に仕事依頼の電話




当時は仕事の予約を電話でしなければなりませんでした。
前日夜までに電話して仕事があれば予約が取れて、
その時点で仕事がない場合は、
もし追加の仕事依頼や誰かの仕事キャンセルが入った場合に、
会社から連絡を入れてもらうこともできました。
会社から電話が来ればその時点で予定がなければ仕事依頼を受ければいいし、
都合が悪ければ断ればいいので、
仕事が入れば連絡をもらえるように登録しました。
一週間に一回くらいは仕事の依頼の電話が来るようになったのですが
基本引越し作業ばかりでなので断っていました。
定期的に入る電話は大体が翌日に人が足りなくなって、
人を探している状態なので時間が遅めです。
それがすごく遅くに掛かってくる様になってきました。
深夜、1時、2時。
そんな時間に急に電話が来て数時間後に現場に向かう人っているんだろか。
と思いながら、
流石に平日の深夜2時ころに掛かってくる電話にはイライラし始めていました。
キャンセル待ちは引っ越ししか来ないから登録を解除することにしました。
電話で受け付けてくれたはずが、
数日後にはまた電話が入り、
何回か続いたので深夜の電話でも
お願いをしてみました。
「すみません、夜中に電話くるとちょっときついんでキャンセル待ちの登録をやめたいのですが、」
「あ、そっすか、わかりました」ガチャン!
ここの事務所の人達はほとんどが「不良」でくくられるような人達ばかりで、
全く教育もされていないようで、態度も口もすごく悪かった。
それからも昼も夜中もお構いなしに電話が掛かってくる状態で、
もう一度夜中の電話でお願いしましたが通じず、
この会社辞めようと思って更に次の深夜の電話で、
少し苦言を呈しました。
「もう辞めるんで、深夜の電話もやめてもらいたいんですが、登録も解除してるのに迷惑ですよ。」
「あ〜、はい、は〜い」ガチャン!
それからは何故か、
毎月25日の深夜2時頃になると電話がなるという嫌がらせまで始まる始末。
でもその電話のときに電話番号が表示されていなので、
そこの会社からの電話かは定かじゃないんだけど、心当たりはここしかない。
電話を取るとすぐに切れる。
それが数ヶ月続いたときにとうとうその会社が経営破綻。
同じタイミングでイタ電もなくなった。
電話の向こうのお前、もう電話できないんだな。
人生で初めて習慣化したのにな。継続するのって難しいだろ?
次の職場が潰れないことを祈っているよ。
こういうこともございました。気をつけてください。
一緒に働く人とは意気投合




一見底辺しか集まらないのかと言えば決してそんなこともない。
学生も多かったから、某有名大学の学生とか、
専門学生とか、学生はしっかりしてる人多かった。
数年後、自分の美容室を持てたと連絡をくれた人もいた。
そういう人はやっぱり選ばれし底辺連中とは人種が違った。
明るくて、礼儀正しくて…
だって俺らは蜘蛛の糸を探し回ってるんだよ。無いのに。
自分だけ登れればいいと思ってんだよ。
たまに夢と希望に満ちた学生と一緒になると
凄く仲良くなって仕事終わりに連絡先もよく交換した。
彼らは大学を卒業して有名企業に入ることを目指していた。
コミュ障な俺はそのあと連絡なんかできないけどね。
そんなこともたまにあります。
まとめ
今回は日雇いバイトでの経験を思い出してみました。
労働と給料が釣り合っていなくて、あまりバイトは入れませんでしたが
色んな人と関わりあえたり、色々な仕事を経験できました。
人生経験として、働いて良かったと思います。
あなたもいかがでしょうかw